(絡み系、ロレさんがなんか強引。むしろ最低)

※少々あれな感じなので下げときます(R12?15?差が分からん…)※

えろくはありませんが、一応ヤマなしオチなしイミなしなのでご注意を!
あ、別にそれぞれの絵に関連はないです。








































「ロラ…っ、な…にっ……っちょ、待…、ぅあ」

余裕がない。一言で言えば正にそれだった。
宿の部屋に着くなり、壁に押し付けられ、唇を割られ舌を吸われた。
息を継ぐ余裕も与えられず、苦しさに喘げば、口の端に唾液が伝う。
それさえも舐めとられ、更に口付けが深くなり、濡れた音が耳に届くと、
混乱した頭でも、自分の頬に血が昇ったことが分かった。

「ロ…ラ、ンっ。ちょっと、落ち、着け…って」

渾身の力でその肩を押しやれば、ロランは少しだけ身体を離したが、
聞こえるか聞こえないかという声で、ごめんと一言呟いた後、
サトリのマントを力任せに掴み、そのまま彼を引きずり倒した。
ぴんっと音を立てて飛んだ止め具が床に転がり、乾いた音を響かせる。
思わずそれを目で追い呆然となっているサトリのその姿でさえ気に食わず、
ロランは再び唇を貪り始める。

「んぅ…っや、め…!」

拒絶の言葉に、苛立ちと焦燥が目の前を暗くし、
気づけば、彼の声など耳に届いてはいなかった。







女々しい。

こんなに自分は情けないヤツだったのかと思う。
何がどうしてこんなことになったのか分からないけれど、
殴るなり蹴るなりしても、この状況から抜け出すことは出来たはずだ。

この状況を甘んじて受け入れる気はなくとも、
意に反して思うように動かない身体だとか、
情けなくも、止めることが出来ない涙だとか。
それだけで、自分はどれだけこいつにのまれているのかと思う。

女々しい。

そう思うのは。
この状況に、どうして大した抵抗も出来ずにいられるのか。
その理由を知っているからに他ならない。
そして、その理由は口にすることの出来ないものだ。

女々しい。

これじゃあ、どっちが被害者だか分かったもんじゃない。








諦めたのか。抵抗の止んだ身体に覆い被されば、
彼は小さく呻いて、瞼を閉じた。
青天の霹靂だったのだろう。
抵抗を止めた代わりに震えだした身体と、顰められた眉、止まらない涙が、
彼の衝撃の大きさを物語っていた。

それでも、止めてやるつもりなんて更々なかったし、
何より、抵抗を止めた時点で、彼にもその気があるんじゃないか、
なんて、都合の良いことさえ考えていた。

さっきまで親友であった彼と、
さっきまで親友であろうとした自分と、
そのどちらをも裏切って、突き崩して、
それでも彼が欲しくて仕方ないのだから、
これはもう、仕様が無い、仕方の無いことなのだと僕は思うことにした。

彼がどう思おうと、
何がどうなろうと、
その全てがどうでもいいと、そう思えるほどに、
只、僕は彼が欲しかった。








苦しそうに喘ぐその姿と、
いつまでも拒絶を写すその瞳に、
自分の中の何かが切れる音を聞いた。

その後のことは良く覚えていない。

「…っぁ……く」
「………っ!」

酷く苦しそうに漏れた声に我に返ると、
彼の首にまわっていた両の手に愕然となった。

今、自分は何をしていたのだ。
慌てて解放すると、彼は鋭く息を吸い込んで咳き込みだした。
暫くして息も落ち着くと、彼は驚きと怯えの隠せない表情で僕を見たが、
何故かその顔は、すぐに当惑を表したものへと変わっていった。

その理由を聞きたい気もしたが、
おそらくそれは、僕にとって望ましくないことのような気がして、
僕は、まだ微かに乱れる吐息ごと、彼の口を塞いだ。








可哀想だと思った。
酷いことをしているという自覚もあった。
ついさっきまで親友だと思っていた相手に裏切られて、
身体だけじゃなくて、彼の心がどれだけ痛めつけられているのか。
そう思うと、申し訳ないとは思った。
けれど、それはそれ以上でもそれ以下でもなく、
後悔も罪悪感も自分の中には存在しないことに気がついた。

泣き顔を見られたくないのか。いや、僕の顔を見たくないのか。
震えながらも必死で隠そうとするその腕を強引に奪った。
両腕を押さえ付ければ、泣き濡れた眼が僕を映し出す。

「…な…ん、でっ」

恐怖と困惑と羞恥と屈辱と、僅かな快楽で染まる目尻を音を立てて吸う。
それだけで、彼は怯えたように身体を震わせた。

「わか…、ねぇ…ょ…」

何故だと。理由が分からないと問う彼。
それは尤もな問いであったし、酷く馬鹿げた問いだとも思う。
何故なら、その問いの答えを彼が理解するその日が、
この先に訪れることがあるとは僕には思えないからだ。
彼が理解できるような想いであれば、こんなことになりはしなかった。
こんなふうに、彼を傷つけることもなかっただろう。

だからこそ思うのだ。
これは、彼の自業自得なのではないかと。

「君が悪いんだ」

と。









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