(可愛い子ほど泣かせたい…!)
声を上げて泣くなんてみっともないまねが出来るとは思わなかった。 そもそも人前で泣くなんてこともしたことがない。 なのに。 こいつの手にかかると、嗚咽を抑えられなくなって、 わんわんと声を上げてしまった。 でも。 何故だか分からないが、 それは、そんなに悪い事じゃない気がしたのだ。 |
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泣く気なんて、さらさらなかったのに。 馬鹿みたいにぼろぼろと零れ落ちてくるから。 誤魔化すのも馬鹿らしくなって。 開き直ってそのまま笑ってやった。 そしたらいつの間にか、あいつまで泣いていて。 二人して笑いながら泣いた。 何だかそれが可笑しくて可笑しくて仕方がなくて。 気づいたら涙はとまっていた。 |
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もう嫌だ!とか。 いい加減にしてくれ!だとか。 結構身勝手な言葉を吐いたと思う。 多分、呆気にとられているだろうアイツの顔を見られなくて、 始終下を向いていたけれど。 本当は。 本当は、手を差し伸べて欲しかったのかもしれない。 その手で顔を上げて貰いたかったのかもしれない。 今となっては、それこそ身勝手な願いでしかないけれど。 |
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ただ。 もう――― |
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目が見えなくて本当に良かったと思った。 見えていたら、気付かないふりなど出来やしなかっただろうから。 例えば後一日。 この眼が見えなかったとしたら。 そしたら何かが変わっていただろうか。 目の見えない一週間「突発散文Log3」を妄想していた時の絵です。 いつか続きを書きたいです。 |
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