(耽美系大好き!ポエマーローレ★)





真っ向から言えるはずもないし。
言ったとしても、
「男に向かって何言ってやがるっ!」
って怒るだろうから、絶対に言えやしないけど。

ふと。本当にふとした瞬間。
思うことがあるんだ。

なんて綺麗な人なんだろうって。








自惚れてるわけじゃない。
でも。

君がどんなに「勘違いだ」と言おうと。
君がどんな顔で僕を見ているのか、
それに気付いていなかったとしても。

君は僕を試しているんじゃないか。

そう思う時がある。








たまに、君が壊れやすい作り物めいて見えることがある。

強くあろうとする姿は、誰よりも美しく高潔だが、
それは同時に、君自身の傷から目を逸らしているようにも見えるんだ。

だからどうか、気付いてほしい。
それだけが強さではないと。










「ふぅん…、それで?」

特に意味も無い無駄話。
頬杖を付いて相槌を打つ君の目から視線を外せなくなった。

話の内容なんて、もう頭から抜けている。

堪らず身を乗り出し近づくと、
君は心得たように、その目を閉じた。







茫然自失。

正にその言葉通りの君に、
僕は何と声を掛けて良いか分からなかった。

いや。
言葉なんて、今の君には何の意味も無いに違いない。

だから。言葉の代わりに、僕は君をきつく抱きしめた。






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送