(ちゅー絵10連発Prt1)
「ちょっ…何だよ、いきなり」 上機嫌で頬に唇を寄せてくる相手に戸惑う。 「別に、したいからするだけ」 そうしれっと言ってのけた相手に呆れつつも。 甘んじてコイツのキスを受け入れる俺は、 …相当絆されてしまったのかもしれない。 |
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「………………」 「―――っ!?」 何気ない会話の途中だった。 日の高いうちにもう少し進んでおこう、とか。 町に着いたら薬草買い足さないとな、とか。 そんな会話をしていたはずだ。 なのに。 あの町は宿代が高い、と無表情で文句を言った顔のまま、 次の瞬間、何故かその顔は俺の目の前にあった。 |
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「どういう風の吹き回しだい?」 「うるせぇ、ちょっと黙ってろ」 いつも俺ばかり翻弄されているのは気に食わない。 たまには、お前も慌ててみればいいんだ。 押し倒してみたところで、その表情は依然として余裕たっぷりで、 俺はむきになって、その唇に噛み付いてやった。 |
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罪悪感よりも。 今こうすることに幸福を覚えた。 その事実が、 …嫌で、堪らなかった。 先が崖だと分かっている道を進むことは。 愚かだと思う以上に、 刹那的な悦びがあった。 |
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一体誰が想像できたろうか。 彼と僕のこの結末を。 ―ときにルビスは、粋なことをする。 |
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